2024年のノーベル平和賞に、「日本被団協」が選ばれました。日本被団協は、「日本原水爆被害者団体協議会」の略称で、戦争による被爆者の立場から核兵器の廃絶や被爆者の救済を訴える活動を1956年から続けています。
核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを、証言によって示してきたことが受賞の理由となりました。
授賞式の出席にあたって、団体の代表委員は、「原爆が何をもたらしたか、世界に広げたい」と話されています。
参考:朝日新聞デジタル、日本経済新聞、東京新聞ほか
<少し深掘り>
受賞の背景には、核兵器が実際に使われる懸念がかつてないほど高まっていることがあると考えられています。(例えば、ウクライナへの軍事侵攻を進めるロシアのプーチン大統領の核兵器による威嚇や、核開発を進めミサイル発射を繰り返す北朝鮮、そのほかにも核による抑止力を強めようとする国の動きなど)どう思いますか?
<関連知識>
日本のノーベル平和賞受賞は、1974年の佐藤栄作元総理大臣以来、50年ぶり。
ノーベル賞を最初に受賞した日本人は、1949年に物理学賞を受賞した湯川 秀樹博士。
これまでの日本のノーベル賞受賞者は28人(受賞時に米国籍3人を含む)。
◎確認しよう
① 日本被団協とは「 」の略称。
② 日本被団協は2024年のノーベル「 」賞を受賞した。