大相撲夏場所で2場所連続4回目の優勝を果たした大の里の横綱昇進が決まり、第75代横綱・大の里が誕生した。所属する二所ノ関部屋で日本相撲協会の使者を出迎え、「横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」と口上を述べた。
大の里は石川県津幡町出身の24歳。石川県出身の横綱は、1973年に昇進した第54代の輪島以来3人目。石川県は昨年2024年1月1日に起きた能登半島地震、同9月には奥能登豪雨被害に合うなど大きな被害に相次いで見舞われ、いまもその復興途上にある中、多くの人の励みになる明るいニュースとして喜ぶ地元の声もたくさん聞かれた。
日本出身の横綱は、2017年初場所後に昇進した72代の稀勢の里(現・二所ノ関親方)以来8年4カ月ぶりだ。
参考:石川県、朝日新聞、NHK、日刊スポーツ、毎日新聞
<ミニ知識>
◎大の里はおととし2023年5月の夏場所で初土俵を踏み、以来一度も負け越すことなく昇進を続けた。初土俵から13場所で横綱になり、これは横綱が番付上の地位として明文化された明治42年以降、最速。(これまでの記録は36代の羽黒山と38代の照国の16場所)
◎ 横綱になると月給は大関の250万円から300万円になり、10人の付け人(身の回りの世話をする幕下以下の力士)を従える。
◎本名・中村泰輝(だいき)。相撲を初めて小学5年生までは県内無敵で、牛丼3杯をぺろりとたいらげ、身長は170センチを超えていたんだって。