Never think that war, no matter how necessary, nor how justified, is not a crime.
(訳)
戦争は、いかに必要であろうとも、いかに正当化されようとも、犯罪でないなどと絶対に思うな。
アメリカの作家、アーネスト・ヘミングウェイの小説「誰がために鐘は鳴る」の中で語られた言葉。1936年から1939年にかけてスペインで発生した内戦を舞台にした物語で、ヘミングウェイ本人も記者として参加していた。戦争について深く考えさせられる強いメッセージだ。
ヘミングウェイは他にも「日はまた昇る」「武器よさらば」などの傑作が知られている。「老人と海」でノーベル文学賞を受賞した。
余談だがピカソの「ゲルニカ」もスペイン内戦を描写したもの。
(直訳)
Never think 決して思うな
that (何をかというと)
war 戦争は
no matter how necessary どんなに必要であっても
nor また
how justified どんなに正当化されようとも
is not a crime …犯罪ではない(と決して思うな)
(英文解説)
Never think that ~
→ Never は命令文の先頭に置くことで強い否定を表す。「that 以下の~を決して思うな」
that は節(文章のかたまり)をつくる合図のような語。
that 以下全体がthink の目的語。
that節以下の内容は
war が主語、is not a crime が述語としてつながる。
その間にno matter how necessary, nor how justifiedが挿入されている。
(単語・熟語)
no matter how ~ どんなに~
necessary 必要な
justify 正当化する(justified 正当化される)
crime 犯罪